ぴらふ

クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅のぴらふのレビュー・感想・評価

3.6
一見するとインド映画のように見える本作、実はインドだけではなくアメリカ等も制作に関わっているため、インド映画らしさを最小限に抑えている。最小限にすることで本作独自のバランスが生まれ、より一層魅力的な作品として仕上がった。

主人公のアジャが波乱万丈な旅をするロードームービーだが、アジャに幾度もの災難が降りかかり、鑑賞している私まで影響を受ける。しかし、アジャは壮絶な不運や災難に見舞われようとも前向きな姿勢を変えることはない。彼の行動の一つ一つから無償の愛を感じれる心温まる素晴らしい作品だ。
笑いもあり、エンタメとしての完成度が高いが、最後には、彼のセリフにメタ的な要素が含まれ、観客に満足させる効果を生みだす。本編時間を100分以内にまとめており、インド映画とは違った出来上がりに納得!
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