KUBO

名探偵コナン 紺青の拳のKUBOのレビュー・感想・評価

名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)
4.0
今回のコナン、ミステリーとアクションのバランスが上手く取れていて、シリーズ最高傑作じゃない?

前回は安室人気で大ヒットだったけど、公安がらみの話がディープ過ぎて子供はついてこれなかったはず。今回はキッドと京極をフィーチャーすることでアクション要素を増し、また少し子ども向けに戻すんだろうな〜と思ってたら予想外にミステリー要素がしっかりしていて、理想的な子どもも大人も楽しめる作品になってました。

アーサー平井の平井って平井和正かと思ってたら、あらそうですか。知らなかった〜。

クライマックスでの京極は、もうケンシロウか東方不敗ですな。ストリートファイターの隠しキャラにしてもおもしろい!

今回は初めて日本を飛び出してシンガポールでの大立ち回り。行ったことないんで残念ながら今までのように「あ、ここ行ったことある!」的な楽しみ方はできなかったけど、旅行で行ったことある人には楽しいだろうな。逆に「行きたいな〜」って思わせてくれるほど再現度は高いです。

スタッフの人たちは現地でのロケハン的な旅行楽しかったろうな〜。こういうの海外にも売れるだろうし、これに味しめてまた海外シリーズやるだろうな〜。今度はどこだ?

監督はこれが初の作品となる永岡智佳さん。初監督作でこれだけの作品にまとめた手腕は素晴らしい。脚本は「福家警部補の挨拶」の大倉崇裕。「から紅の恋歌」に続いてのコナン劇場版となるが、やはりミステリー作家が脚本を手がけた作品はトリックがしっかりしていて、破綻がない。

回を重ねる毎に観客動員を増やしているコナン劇場版。名実共に大人も子供も楽しめるミステリー超大作になったなぁ。ファンじゃない人でも楽しめると思うよ。
KUBO

KUBO