この映画はすごい
フィクションだけどフィクションじゃない
実在の東京新聞の記者、望月衣塑子さんの著書を元にして作られた本作
性暴力もみ消し事件は、実際の伊藤詩織さんの事件を明らかに表している。
実際に望月さんは伊藤詩織さんへの綿密なインタビューをした記者として有名。映画の中にもテレビの映像として本人も登場している。
記者会見後の男たちの会話がそのまま、伊藤さんに向けられた物凄いバッシングの一部を描写している。「胸元めっちゃ開いてたよね」「あんなんで来られたら今晩いいですよってことだと思っちゃうよな普通」「あれ絶対自分から誘ってる」
このような性暴力を許容する家父長的言説は現実の性暴力被害者に向けられる。
また権力側もそうした言説を広める。
神崎さんの一件は公文書改ざん事件をモチーフにしている
「理解ある」妻
育休とれない官僚
全てを許し、癒す妻
劇中の望月さんのナレーションで泣きそうになった。
「自分自身も個として立ち上がって何かできることをやろう おかしいことはおかしいと言おう そうやって立ち上がっていけるんじゃないかと」
「この国の民主主義は形だけでいいんだ」
ノームチョムスキーの『メディアコントロール』まんまの世界観
最後はディストピアか