ハジメ

新聞記者のハジメのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
4.3
まず観てほしい。出来れば参議院選挙の前に。

新聞記者、というタイトル通り、日本の新聞ひいてはメディア業界の現状に対し疑問提起するとともに、それを受け取る我々も、ただ、受動的に情報を鵜呑みにするだけでいいのか、問われている。

日本のメディア、ジャーナリズムに鋭く切り込んでいたが、よくこんな作品映画化できたなと感心してしまった。

インターネットが普及し、SNSの利用が拡大して久しく、炎上やバズるなどの言葉もよく聞かれる昨今、それらがあるために情報が過剰に誇張されたり、簡単に他人を誹謗中傷できる世の中になってしまった。
そんなSNSやネットは一般人が使うもの、という印象を勝手に抱いていたが、もし政府もそれを利用しいたら?SNSでみた情報は、政府が流布している誤情報かもしれない…
情報リテラシーという言葉もよく聞くようになったが、自らの判断で情報を取捨選択することが今まで以上に必要な世の中になっている。

この映画がどこまで真実に近いものなのかわからないけれど、現実にこの映画のようなことが行われている可能性がある、ということを知るだけでも十分に意義がある、そう感じた。

政治のことは難しくて決して身近ではなくて、目を背けがちだけど、実はとても身近で、大変かもしれないけど目を向けなければいけない。
知らないうちに大変なことに、、、は映画の世界だけの話じゃない。

ラストもよかった。

吉岡がめっちゃカタコトというか不自然で演技、、、って思ってたけどハーフでアメリカ育ちって設定で女優も韓国人のシムウンギョンと知り納得。
泣きの演技とかめちゃくちゃ上手かった。

めちゃくちゃ長くなっちゃったけど、ぜひ多くの人に観てほしい作品。
ハジメ

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