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新聞記者のpiroshiのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
5.0
まず原作者の望月衣塑子、監督の藤井道人、松坂桃李はじめ出演者一同、製作関係者全員に賞賛を送りたい。
緊張感あふれるサスペンスストーリーは間違いなく現時点で今年の邦画no1!!!
参院選を視野に入れた上映スケジュールも含めて現日本政府に一石を投じるに値する深い作品。

自殺したジャーナリストを父に持つ東都新聞記者吉岡エリカ。
元上司の自殺で内閣府に疑問を持ち始める内閣情報調査室官僚杉原。
交わるはずのない2人が官僚の自殺を機に隠蔽されようとしている国家機密に踏み込んで行きます。

今年はアメリカでも『記者たち』(ロブライナー監督)『バイス』(アダムマッケイ監督)の2作品が上映され、情報操作によりでっち上げられた理由を元に湾岸戦争が始まった事実を白日のもとに晒したのは記憶に新しいとこです。(ノンフィクションを基にしてる)
この『新聞記者』も望月さんが経験された実際にあった『事象』を基に作られており、政治部ジャーナリストの切り口鋭い視点が眠気なんぞ一瞬で飛ばしてくれました。

選挙に興味がない若者も未だに多く、映画を入り口として興味を持ち始めるにもぴったりの作品です。

今月の参院選は『信じることしかできない世代』と『自分を信じて疑う事を忘れない』世代との戦いになるんじゃないでしょうか?
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