ペジオ

新聞記者のペジオのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
3.9
核心部分が結構ぶっ飛んでた気がする
でも、あくまで「フィクション」であるという観客の前提部分が揺るがない為にもこれくらいで良い気もする
まあエンタメとしてはわかりやすく「政府=悪」の構図が出来たというのもあるが
(告発映画としてよりは、『女神の見えざる手』とか『スーパーチューズデー』みたいな政治エンタメとして観た。とすれば海外産の同系統の作品に対抗できるこの映画の個性とは、忖度や政治的無関心に代表される様な日本人らしいメンタリティの危険性の部分だろうか。それらは登場人物に良く反映されていたと思う。…まあ、現実との類似が映画への興味を持続させていたのも事実だ。よその国のよく知らねえ政治事情が題材であれば最後まで楽しめなかったかもしれない。この辺は国産映画である強みではある。)
これが現実であると捉えられては作り手の本意からも逸れるだろうし、何より危険だ(とは言え、この核心部分があり得ないかどうか本当のところは分からないが…。)

「新聞」が各所に届けられるシーンが何故だか印象に残っている
何気ない紙面にも紆余曲折あるんだろうね…と信じたいね

この映画が「過去を描いた映画」と扱われる10年後ぐらいにまた観てみたい
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