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新聞記者のエンタのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
4.0
内閣情報調査室と公安調査庁を足して2で割った機関をつくりあげ、よく分からない官僚組織に立ち向かう本作。田中哲司の怪演のお陰なのか、有耶無耶な官僚組織の描写でも問題ないと感じてしまう絵作りには感服してしまう。

現代の邦画における「社会派フィクション」は、未だに特撮やアニメの想像力に太刀打ちできない歯痒さをまだまだ感じる。例えば「シン・ゴジラ」の方が、岡本喜八が求めた「戦争の細部」を執拗に求める態度を倣ったからこそ、シン・ゴジラは「社会派」にまで昇華している。執拗に拘るからこそ「社会派」は輝くことをプロデューサーは今一度勉強してほしい。
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