いつものWOWOW「W座からの招待状」からの一作。『サニー 永遠の仲間たち』のシム・ウンギョン主演ということで注目していた作品。
内閣府調査室では、現政府を維持することのみを正義とし、情報操作を行うことで、政府に対する反乱分子を一般人も含め社会から抹消している。
社会の番人たるマスコミも“お上の意向”には逆らえず言うなりに。
そのようななか、ある人物の死を境に女性記者と若手官僚が、国家的な事件の真相を究明すべく奔走するが。。。
なかなか見応えのある作品だった。
これほどまで赤裸々に現行政府を批判的に描いた邦画はなかなか無いのではないか。
聞くところによると、主演女優も日本の方はなかなかお受け頂けなかったらしく、韓国女優のシム・ウンギョンが演じることになったとか。
日本語が出来ないにも拘らず、この難しい役柄に挑戦したシムさんの勇気にまずは敬意を評したい。言葉が難しい分、彼女の感情表現と“眼光”が素晴らしく、日本アカデミー主演女優賞も納得。
W座MCの小山薫堂さんが冗談混じりに「WOWOWだから放映出来た。民放では無理でしょう」と言われていたが、なるほどそうかもしれない。
その点から見れば、本作に日本アカデミー作品賞を与えたということはなかなかの英断だと思う。
今年は『○ん○埼○』などが候補になり、「これだから大衆迎合&利権の塊でダメなんだよな、日本アカデミー賞は。」と思っていたが、実は本作を受賞させる為のカムフラージュだった。。。
なんてことならば面白いが(笑)