りほこ

新聞記者のりほこのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
4.1
政権を握る権力も政権を覆す可能性のある正義感も、どちらも紙一重なような気がしている。ジャーナリズムの信念自体は、営利目的でない部分が個人的には興味深いと思っていたけれど、これもまた、個人のエゴや善意の無償によっては危険な要素を含む。

どんなに真実を暴こうともがいても、
どんどん上から塗りつぶされていく。
大きいものに巻かれろ精神で"やるべきこと"をやるのか、
自身が持つ正義感や信念を持って"やるべきこと"をやるのか、
どちらに想いが強いかで立場は逆転してしまう。

紙一重である権力と正義感の世界は、
誰もが正義感の見方をするような映像になっているはずなのに、現実世界ではそんなふうには見えない。分かりきってて、変わればいいのにって思うけど、変わらないための大きな力が動いている。ジレンマだなぁ。
Netflixのドキュメンタリーも観てみよう。
りほこ

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