新聞記者の作品情報・感想・評価

上映館(6館)

「新聞記者」に投稿された感想・評価

葉月

葉月の感想・評価

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めちゃくちゃ面白くて寒気と恐怖を覚えた。ディストピア大好きなので娯楽として観たかったけど、現実での事件がどうしても想起されてしまう(大学新設の話なのでモリカケとか、政府と仲がよろしい人が犯した罪を軽くしてることとか)ので、他人事として見れないのが正直なところ。情報操作、否定主義、民主主義の危うさ、安定の裏に隠された恐怖...ゾクゾクする...

日本、韓国、アメリカという複数のアイデンティティを持つ新聞記者という役柄のシム・ウンギョンさん。観てからキャスティング正解だなぁと確信。純ジャパの人が演じててもしっくり来ない感はある。(別に日本人ディスってるわけでもなく国民性の問題。国民性で決めつけてるのもいけないと思うけど)「このままでいいんですか」という真っ直ぐな信念がグサグサきたなぁ。同じく記者だった父の死など、闇を知った上で《権力の監視役》でいなきゃいけない新聞という立場を信じて、真実を追い求める姿、圧巻でした。

無知すぎて内調(内閣情報調査室)の存在を初めて認識した。現実世界でも厚いヴェールに包まれているこの部署は、一面寒色で生気のない空間として描かれ、勤めている人々もロボットのように政府にとって不都合な情報を操作している。SNSとか信じきる前にちょっと立ち止まらなければならないなと思った瞬間だった。

その中でアウトサイダー的人物になるのが松坂桃李くん。桃李くんもう本当に大好きだ。この部署での任務に疑問を感じつつ過ごしてきたが、親しい元上司の自殺で、国や国民を守ってきたはずだったが、本当は何を守っているのだろうと問い始め、行動に出る。ついに国家の陰謀までたどり着くが、家族を守る一生活者として、どこまで自分の信念を貫くか、その苦悩に苛まれる。彼の一生活者としての泣きの演技は必見。最後の憔悴しきった表情も必見。

そんな桃李くんを苦しめるのが田中哲司さん...あなたも最高である!!!!ディストピアにおいてこういう人物は本当に痺れる。桃李くんの裏切りを疑いつつ、「子供生まれるんだな」とかご祝儀とかでじわじわと追い詰めるあたり、怖さがえぐい。「この国の民主主義なんて形だけでいい」とか「政府の安定だけがこの国を守る」(ちょっとセリフあやふややけどニュアンスこんな感じの)という考え方で内調を治めている。

今、卒論でハクスリーの「素晴らしい新世界」を取り上げてるんですけど、「安定と変化(信念を貫くこと)」のテーマがまさにこれすぎて、日本でもあり得るんだと本当に怖かった。「1984年」とかも情報操作してるとことか同じですね。今作とこれらの作品含め、アウトサイダー的人物に関してはバッドエンドなんですよね...しんどい...

この作品を観て初めて、「もしかして日本ヤバイ...?」と実感する人も少なくないはず。私も最近思い始めてる。エンタメとして観てもいいから、若い人にまじで観て欲しい。内容が内容なせいで、広告少ないしプロモーションもできないだろうから(その状況も改めて考えてみると疑問符がつくよね)政治とかに興味なかったら知らない人も多いと思うし。現に劇場の半分くらい人埋まってたけど、がちで私以外みんな中年ご年配。将来不安になるよね。選挙行こ。
すごいものを観てしまった
常に緊張しながら観てた

いかに日頃の情報が操作されたものなのか
それを知らずにのうのうと生きているのか
でも、全てを知りたいのか
自分の世界は満たされていて平和ならいいのか
果たしてこのままこれからも平和を感じられる日々が続くのか
なにがどう動いているのか
危険はすぐそこにまで迫ってきているのか

無知がゆえになにもわからないなにもできない
恐怖感もあるがこのままでいいとも思ってしまう
この国の民主主義はこの状態を保っていればいいのだよね
私のような人がいてもいなくても国にとってはなににもならない

全ての映画館で上映されないうらで、いったい何が起きているのか
花椒

花椒の感想・評価

3.9
原案は菅官房長官の記者会見で執拗に質問をする中日新聞(東京新聞)の望月衣塑子記者。彼女の質問に対して官房長官は回答をはぐらかしたり、やんわりと拒否したり。時には強い口調で彼女の質問を遮る。

そういう現状を知った上でこの映画を観た人はどれくらいいるのだろうか?いや、寧ろ知らない人はこの作品見ないか。

他地域については知らない。首都圏の公開については配給に関連するイオンシネマをメインにしてユナイテッドやmovixが補填するような上映の仕方。渋谷はユーロスペース。TOHOシネマズは上映していない(遅れて公開したかまでは調べてない。他地域までは調べてないのでひょっとしたらTOHOシネマズで公開した箇所はあるかもしれない)。敬意を払うことを兼ねてイオンシネマで観賞。

現政権を批判、と思える内容の作品を大手のシネコンに圧力がかかったのか、シネコン自体が忖度したのかはわからない。

ただ、この作品を上映しなかったTOHOで今後映画観賞しないことは決めている(どうしても見たい作品がこのシネコンでしか観れない場合はこの限りではない)

よくこの作品上映できたなあ、と言える人は表現の自由が今の政権下にはない、と認めてしまっているのかも。
2人の演技が素晴らしかった。
シムウンギョン、上野樹里ちゃんに見えた。
kururi

kururiの感想・評価

3.9
だから安○さんはのらりくらりと時間稼いでれば良いのかぁと胸くそ悪くなった…いやいや、映画だし。
やっぱり私たちも情報操作されてるのよね…いやいや、映画だし。
骨太テーマ、野心的、見応えあり
AkariMas

AkariMasの感想・評価

4.3
すごいものを見た、、、
主演のお二人の演技がとってもいい。
松坂桃李はもはやただのイケメン俳優ではない。

キャストが豪華で、ストーリーも面白く、映画自体もとても評価が高いのに、この映画が小映画館でしか上映されていないのがとっても不思議で不気味だなあと感じるのはわたしだけ、??
 参院選間近というタイミングも相まって話題になってたので観に行った。
 主演の二人が特に素敵で終始引き付けられた。マスを美化しすぎてるような気もするが、実際ありそうな話で不条理さに観終わった後寝れなかった。何が正しいんでしょうか。
Shune

Shuneの感想・評価

4.0
一つの記事を書き上げるまでに、記者がどれほどの時間と労力を費やしているかが理解できた。終盤に筆を取ってからのスピード感が好き。NewYorkTimesの"The Truth Is Worth It"に通づるものがあると思う。
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