みぃりりの甘いプリン

屍人荘の殺人のみぃりりの甘いプリンのネタバレレビュー・内容・結末

屍人荘の殺人(2019年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

原作既読。

原作改変で良かった点
・犯人の殺害の動機がわかりやすい。

他は原作の方がいい。
ウイルス発生の犯人サイドが描かれていないので、原作未読の方に不親切な作り。
ウイルスをまいた斑目機関は原作の続編でもからむのに。
ここ削る意図はなんだったのかな?
ゾンビ発生のいきなり感で驚かせたかったんだろうか。
予告も本格派ミステリーだと思わせておいて。
二人のホームズと一人のワトソンを強調させて。
文庫版の表紙にまで徹底して、この三人がメインで謎を解くのだと思わせておく。
原作未読のかたは映画みたら、ゾンビ?!? ってなるよ。
原作読んだ時にこの展開に驚いたし。

ホームズ二人体制は面白い案なのに。
途中からそれを崩して男女バディものにするのは実に勿体ない。
もう一度言う、勿体ない。
定番のワトソン役の軽口からホームズ役が真相にたどり着く、原作であったあのシーンまで削られててガッカリ。
震災がらみも削られててガッカリ。
あと、ゾンビ愛が足りない。
「アイアムアヒーロー」ばりの演出をとまでは言わないが、やはりゾンビもの映画なのにゾンビに対しての愛が足りない!


諸々込みでこの点数。
シリーズ化させたいなら、三人体制は維持すべきだったと。←まだ言ってる
あと、脚本と演出が合ってないような。
「黒薔薇純子」の演出は合ってたのにな。

最大の不満点
・ゾンビが外にいるんだぞ? 建物の中に入ったら即座にバリケード!
戸締まり絶対!
・原作のペンションは3階建てを映画で2階建てにしたのは何故?
外にゾンビいるのに1階で眠れる勇気すげぇや。


プチツボ
・ゾンビ映画マニアの重元くんとは話しが合いそう
・「ミスミソウ」を思い出した