まめまめちゃん

ブライトバーン/恐怖の拡散者のまめまめちゃんのレビュー・感想・評価

3.5
不妊治療をしていたカイル&トーリ夫妻の元に、ある日男の赤ちゃんが隕石のように降ってきた。赤ちゃんはブランドンと名付けられ2人の愛情を一身に受けて育つ。12歳になったブランドンは突然恐ろしい力を持ち、カンザス州・ブライトバーンをとてつもない恐怖に陥れていった。

ブランドンを演じるジャクソン・A・ダンの、愛情を受けて育っているのにどことなく寂しそうで薄幸そうな表情と痩せて小さく見える風貌がこの作品にピッタリ。思春期でもあり突然宿った恐るべき力を使いたくなるのもそのひ弱さを見ればなんとなく納得。
でも使いたいと思うのと本当に使ってしまうのとは違うし、もしかしたら本意ではない結果になっていた可能性もあった。
そんな息子ブランドンに対する両親の態度があまりにも酷いのだ。たしかに怖かったかもしれないが、ブランドンは土壇場で「正しいことをしたい」と言わなかったか?それに対し真摯に応え、騒がせた世間に対して責任を取るべきだったのだ。もう彼を誰も止めることはできない。

子育てへの警鐘かと思いながら見たが、それにしてはえーこれで終わり?なエンディング。ブランドンが求められて生きる世界を責任持って見せて欲しかったと思う。そこまで尺はないか〜。

エンドロール曲の「bud guy」は、数ヶ月前に職場の有線でよく流れていた。ライオンキングやアラジンのテーマと並べてかかるためナンジャコリャだったが、単体として聴くととっても好みだった。ただ本作のエンディングとしてこんなにカッコいい曲は合っているのかな?