ちろる

グッド・ボーイズのちろるのレビュー・感想・評価

グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)
3.8
セス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグが製作した、チェリーボーイ真っ只中の青春物語。

基本的に女に生まれて良かったって思ってるタイプではあるんですが、たまにね、この手の少年の成長物語観ると無性に男子が羨ましくなる。
思いっきり背伸びして自分を大きく見せたくて、でも好きな事は諦めなくない頑固さもあって、大好きな友達とバカな事言ったりやったりして笑っていたい!
欲張りだけど自分に正直すぎる少年たち。
かわいい見た目のまだあどけな主人公マックスたちがまだ見た目可愛らしい坊やなので、まさかこんなに下ネタや薬物のお話が登場するだなんて思わなかったけど、それも含めてゲラゲラ笑わせてもらいました。
でも、これもこの年代のリアル?
男兄弟もいないし女子校育ちなので分かりませんが、とにかくこのやりたい放題感羨ましすぎる!

途中どこ向かうんだろ?みたいなはちゃめちゃさはありましたが、ラストはちゃんと思春期に向かう子供たちに伝えたいメッセージがちゃんと描かれていて大人でもドキってする。

特に若い頃ってたしかに好きなものを互いに好きとか、お揃いのもの持つとか、いつも一緒にいるとかそういうことに友情関係を確かめがちで、親友が別の方向に行くのが無性に怖くなる。
「でも本当の友情ってなに?」
を真正面から問いかけるラストにウルっときちゃいました。

主人公マックスを強調するだけでなく、「ビーンバッグ・ボーイズ」の仲間ルーカスもソーもほんと愛おしい。
そんな爆笑と涙を届けるローティーン男子の成長物語。
ノーマークだったけど思いの外良作で、心地よい多幸感に包まれてエンディングを迎えることができました。
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