Yuki

行き止まりの世界に生まれてのYukiのレビュー・感想・評価

3.9
「ドキュメンタリーは主観が入っていても良い」

なんとなく「事実を忠実に」という固定観念(私だけかもだけど)に囚われていたこれまで。ただ、このドキュメンタリーは、ドキュメンタリーながらとても主観性を感じた。これはまさに「この監督にしか撮れないドキュメンタリー」。取材対象者のカメラに向ける表情、展開、色々なものに愛のようなものを感じた。

オープニングから印象的。このオープニングは映像美は勿論の事、言葉で説明せずとも、親しい人によって撮影されたものというのがわかるから秀逸。
友達目線っていうのがとても良かった。

某密着型ドキュメンタリー番組(二つくらい思いつくけど)とか見ていて思うけど、やはりカメラの前で話すって多少なりとも「表の姿」になると思う。ただ、この映画は友達が撮ってるからより会話とか(字幕ではあるけど口語)ナチュラルになっていたと思う。(勿論某大陸番組とか某プロフェッショナル番組とかだって膨大な取材量と密着量でディレクターと取材対象者の信頼関係ができているから胸を打つと思うんだけど、、でもなっぱり表の顔だもんなーとか。)

DVとか、育児放棄とか、ドラッグとか、負の連鎖で、根っこが深いんだなと痛感した。
悪いとわかってるのに、、、
Yuki

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