なつ

行き止まりの世界に生まれてのなつのレビュー・感想・評価

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全米で最も惨めな街で、必死にもがく若者3人の12年を描くドキュメンタリー。

各々の問題を抱え、家庭には居場所がない、帰りたくない、帰れない…
彼等の唯一の居場所が、“スケボー仲間”。
いつも一緒だった彼等も大人になるにつれ…各々の道を歩んでいく。
友達は何時か去るけど、家族は去らない、そんな想いも去来するけど…
それでも、彼等にはあの場所が必要だったし、居場所があって良かったと思う。

とにかくスケボーシーンが秀逸。
だって監督も3人の内の一人、スケボーを仲間を愛しているからこそ撮れるショットではないのかなぁ。
行き止まりの世界に生まれたけど…
この先を自身の努力で掴みとろうと夢を追った青年、心から応援したい。

A24作品より、こっちを推す!


以下、蛇足。
日本では中々この貧富の差、劣悪な生活環境は想像付きにくい。
でも我が国でも、ここ数年、“子どもの貧困”が問題になっていますよね…。
なつ

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