行き止まりの世界に生まれての作品情報・感想・評価

上映館(21館)

行き止まりの世界に生まれて2018年製作の映画)

Minding the Gap

上映日:2020年09月04日

製作国:

上映時間:93分

あらすじ

「行き止まりの世界に生まれて」に投稿された感想・評価

いも

いもの感想・評価

3.7
2020年 劇場鑑賞81作品目
meguros

megurosの感想・評価

4.2
2018年アカデミー長編ドキュメンタリー賞ノミネート(「フリーソロ」が受賞). キアー、ザック、監督のビン・リュー3人はDVなどの家庭問題から逃れるためスケート場に集い、そこで友情を育んできたが、大人になることでそれぞれ岐路に立ち、その友情にも亀裂が生まれる中、今なお自らを苦しめる過去にも対面していく。1人の監督が一生に1本しか撮りえない自伝ドキュメンタリー映画。

監督自らが常にカメラを友達に向け続けてきたからこそ、過去の美しい瞬間が詰まっている。どんなに苦しいことがあってもスケートボードさえしていれば全てを忘れられるし、救われる。しかしこの映画においてスケボーはあくまでも背景であり、主題として描かれるのは彼らが苦しむトラウマや、現代のアメリカが直面する格差や貧困やシステム化された人種差別の現実だ。

キアーはこの映画の撮影を「無料のセラピー」と評していたが、監督のビンにとっては、家庭環境が似ているビンや自らの母と同じようにDVに苦しみ声を発さないニナ、そしてそのニナに手を振るうザックを撮ることが自らと向き合うセラピーであったのだろう。3人、そしてニナには幸せになって欲しい。愛すること愛されることに慣れ、自分を大切にして生きていって欲しい。映画が終わった後も、彼らが心に残る映画だった。
NOZO

NOZOの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ドキュメンタリーだから、それぞれに人間らしさが溢れ出てた。みんなちがってみんないい、感じがしてる。
キアーの成長泣けるわ、俺ちっとも変わってないや。
あ

あの感想・評価

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mid90sとかいうクソデカ釣り針懐古ポルノ見るくらいだったら100%これ見た方がいい フィルムで撮りました☆みたいな醸成された嘘いらないから
現実がこんなに美しくできているのだから、何を劇映画で喋ることがあるのか? 世界はこんなにあるべき姿で体現されている あざとい比喩も固有名詞もいらない すべてこれでいい スケボーのトラッキングは美しいなんて言う必要もない すべてこれでいい
ラストの畳み掛けにグッときた。
自分を取り巻く環境から逃避できる事がスケボーだったのはいいのです。人それぞれ逃避のツールはあると思うので。
ただ、スケボーパークでやるのはいいけど、一般道でやるのはやめてほしいと、元もこうもない事を思ってしまいました…。
″クソ自由の国″アメリカの行き止まりの世界。
未熟な人間が何かに依存せずにはいられず、他人とくっつき子供を作り愚かな親になり暴力を振るう、という自由。ここに出てくる女性たちも皆1人では生きられず、キアーの母は新しい男を作って寝室に籠り、ビンの母も息子より男、ザックの妻ニナも幸せを夢見て赤ん坊を産んだ。新婚の頃の2人の仲睦まじい様子やザックが楽しげにおむつ替えをしているところは案の定長くは続かない。彼らの赤ん坊エリオットの将来も想像出来てしまう。

疾走する自分を求めて小さな板に乗る若者たちはいつかは板から降りて自分の足で歩き始めなければならない。スケボーに乗って見ていた流れ去る世界は現実ではなく、のろのろと歩く自分こそが本当なのだ、と知っていく。
救いの見えるラストではあったけれど、それは天井の見えている救いでしかない。それでも彼らはこの作品によって自らを見つめ、気付き、新しく生き始めただろう。幸せなことに彼らはまだ若い。ビンが撮りためた映像に残るあどけない笑顔の自分自身をどうか裏切らないで、と思う。
誤脂

誤脂の感想・評価

3.6
ドキュメンタリーといいつつ、
結構演出が入ってるんでは?
でも、かえって観やすくなってる。
中国系アメリカ人のビン・リューの初監督作で、オバマ元大統領が2019年の年間ベストムービーに選んだことでも話題になった一作。
自身とスケボー仲間たち、その周辺の人々を追ったドキュメンタリー映画で、彼らの抱える問題から“マスキュリニティと暴力”が生み出す負の連鎖が見えてくる。テーマそれ自体も良いのだけど、スケートボードで街を駆けめぐるシーン全てが美しく、アンビエントな音楽も完全に合っている。他の誰でもない仲間たちの間でのインタビューには、飾り気なんて一切なく、問題をグロテスクに切り取ろうとする恣意性もないフェアな語りも良かった。
単純に映画としても、非常に良質な作品だった。
わか

わかの感想・評価

3.7
mid90sを更に煮詰めてより現実的にした映画。まあ実際の話だから現実的も何もないんだけど…

街中と道路を縦横無尽にスケボーで走り抜けるシーン気持ち良すぎるし、あんな簡単にしれっと滑れるなんて羨ましい。
みんな本当にスケボーが好きで生き甲斐なんだろうなあっていうのがめちゃくちゃ伝わってくる。

みんなそれぞれの道を歩んで行くのだけど、とにかくすごいなと思ったのはニナかなあと。あの若さで子供を育てて、物語の最後には完全に母だった…
あとメイクとかがちゃんと大人仕様になっているのが何かよかった。
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