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LIONHEART/ライオンハートのとぽとぽのレビュー・感想・評価

LIONHEART/ライオンハート(2018年製作の映画)
3.5
"This is your family." ビジネスについての本作も家族の物語。帽子マストアイテムなカジュアル叔父さんのキャラが最高!思っていたよりずっとコミカルで取っつきやすかった!不当な理由からアカデミー選考から弾かれたことで昨今話題になっている感のある本作だけど、それ以前に賞獲る獲らないかは関係なく面白い。思わず笑ってしまうような空気感の瞬間も多数だし、しっかりと文化に根差したものが作品の核にある。だからこそ無論賞レースに食い込んでほしいなとも思う。英語はアメリカだけのものじゃない。
コメディ映画としてちゃんと主人公が困らされている。社会の発展に必須にも関わらず実質成長せず厳しい状況に立たされている交通産業、その有力企業であるライオンハート社長の娘アダンナが主人公。そんなある日、病床に伏した父に代わって自分が社長になると疑わなかった主人公の予想に反し、任命されたのはキャラの濃い自由人そうな叔父。そのスキに付け入るようにライオンハートを買収しようとするライバル会社の存在も。そして父に莫大な借金があることが発覚する。ここから返済に追われる怒涛の1ヶ月が始まるわけで、融資を頼みに行った先の男は誰もがアダンナを狙ったりと、凸凹コンビ二人の行く先々でのポップなモンタージュが展開される。刻一刻と迫る期日に焦るアダンナに対して一歩引いたように俯瞰する視点をもたらしてくれる教訓めいた諺(?)を連発してくれる叔父。一見お気楽陽気そうだけど人生経験が滲み出ているようにあれこれ考えているみたい。ライオンハート交通に待っているのは買収?はたまた合併?お金無いのに更なる事業拡大はできるのか。せっかく新たな改革変革案を思いついても良好に向かっている父親は頑固。そう、父親は死んでいませんよ、フィルマークスさん!←投稿日当時あらすじ「ナイジェリア製作のコメディ映画。映画「昨日の道」のジェネヴィーヴ・ナジ主演。父が亡くなり家族経営のビジネスを継ぐことになった女性の男性社会での奮闘を描く。」

BRT「食事が美味しければ客はスープもほしがる」「丸太を作るには木のてっぺんから」「ケンカは犬にまかせておけ」父上に君の実力を証明するチャンスなんだろ "Not so fast. Not so fast." 「ライオンハート社の自治が守られます」 さらばだ
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