ツタヤ

スウィング・キッズのツタヤのレビュー・感想・評価

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)
4.0
「スウィング・キッズ」なんて矢口史靖監督チックで楽しげなタイトルなので、もっとお気楽に見れるエンタメ作品を想像していたのですが、どっこい戸惑うくらいに戦争の残酷さと無意味さをシニカルに描いた作品でした。

前半は寄せ集めたちがダンスを通じて一つになっていく様がユーモラスなタッチで描かれています。しかし、終盤はそこにとどまらず反戦メッセージのこもった容赦ない展開を叩きつけてくる。目玉となるタップダンスも躍動感たっぷりで、自由への渇望感が上手に表現されていました。戦争とエンタメという相反する要素を高次元で融合させてしまう、韓国映画の底力を感じずにはいられません。

翻って我が国ではどうしてこういった作品が作れないんですかね?主演を務めたD.O.は韓国のアイドルらしいですが、ジャニーズ事務所なんて踊れるタレント一杯いるんだし、ダンスを織り込んだ作品ももっと作ればいいのに。
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