なつ

スウィング・キッズのなつのレビュー・感想・評価

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)
4.0
1951年朝鮮戦争中、巨済捕虜収容所に就任してきたロバート所長が収容所のイメージアップのためタップダンスチームを結成させることを思いつく。そこでダンサーだったジャクソンはオーディションをし、素人だがある4人に目をつける。人種、身分が違う4人とダンスを成功させようとするストーリー

前半はすごくコミカルでクスッと笑えるシーンがあり、収容所ってこんな自由な雰囲気だったのかなって思うような感じだった
しかし後半に進むにつれて考え方の違いにより
人が次々と殺されていく描写は驚く。同じ民族なのに思想などが違うだけで殺されるなんて。

人種、身分、立場など違いがあるがタップダンスをしているときだけは、みんな息ピッタリだった。言葉が通じなくてもダンスで表すシーンが何度かあるがどれも魅力的だ

クリスマスの公演シーン
それぞれの5人の良さが出ていたし、戦争映画とは思えない華やかな舞台。そこから怒涛の展開…心が追いつかない。それぞれの夢や希望はたった一瞬で全てが無くなる。3人がお互いを庇っていたシーンは何度見ても辛い

ジャクソンが収容所から出ていくとき靴底の反射が顔にあたったシーンは印象的。

“クソ、イデオロギー”
まさにこの一言につきる映画だった
なつ

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