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デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!のよーだ育休準備中のレビュー・感想・評価

3.5
あちゃん考案の【タイトルしりとり】
あちゃん、声掛けてくれて本当にありがとう…!

From あちゃん:男と女、モントーク岬[で]

→[デ]ジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!

To Towaちゃん → [む]


        ルール
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 ・映画のタイトルでしりとり
 ・フィルマ記載の邦題(サブタイトル込)
 ・回す1文字はパスする人が指定できる
 ・受け取り後1週間以内に回すこと
 ・ハッシュタグ #タイトルしりとり

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デジタルワールドでの冒険を終えた太一と光子郎は、インターネットの中に《デジモンの卵》を発見する。孵化した新種のデジモンはネットワーク内部に存在するデータを糧として急速に成長。その影響で世界的なインターネットのバグが発生し、日常生活に支障をきたすようになっていた。


◆細田守・ビギンズ

昔懐かしい【デジモンアドベンチャー】。小学生の頃、特に好きだったアニメの一つで、主題歌の【Butter-Fry】や挿入歌の【brave heart】は今でもカラオケ(主にヒトカラ)で歌っています。そんな大好きなデジモンの映画作品。リアタイではなかったかもしれませんが、幼い頃に観た記憶がうっすらあります。ラヴェルの【ボレロ】で始まるのはやっぱり懐かしいですね。デジモンといえばボレロ!今回あらためて再視聴してみてびっくりしたのが、細田守監督作品だったということ。なんていうビックサプライズ。(年齢的にも時系列的にも当たり前っちゃ当たり前ですが)当時は全く意識していなかった。

今から20年近く前の作品だけあってアニメの技術については一昔前の感がありますが、キャラデザはまごうことなき細田作品。見比べてみると、確かにテレビ版とは違う細田感バリバリの顔立ちでした。そしてなんと言っても表情。口をあんぐり開けて、やや目がイッちゃってる《あの顔》が作品の随所で見受けられました。太一、それ主人公のする顔やない。三枚目キャラのする顔や。

背景も実に細田守監督らしい。写実的で、色彩豊かで、奥行きがある。それでいて、アイテムの数はあまり多くない。(今作は春の物語であるらしいのですが、、、)初夏を感じさせる生い茂る緑と、突き抜けるような青空。印象的な雲の表現(今作では飛行雲)。太一と空の恋模様も絶妙な距離感で描かれていて、物語の最後とエンドロールの最後を甘酸っぱく締めるのも、なんか良い。


◆サマーウォーズ・ビギンズ

今作は細田守監督代表作の一つである【サマーウォーズ】の原型と言われているらしいです。いやまじでこれはサマーウォーズ。物語の基本骨子はそのまんまですね。

①ネットの世界に正体不明の敵が生まれる
② 一早くこの異変を察知したのは子供たち
③ ネットを介して現実世界に影響を与える
④ 急成長した敵は次第に手に負えなくなる
⑤影響がやがて世界の危機にまで発展する
⑥大人が事の重大さを認めた時には手遅れ
⑦子供たちが敗戦しながらも諦めずに戦う
⑧ 世界中の人々の力を借りて敵に打ち勝つ

今作のディアボロモンが、後のラブマシーンの原型だったわけですか。ディアボロモンの方がエヴァっぽくて好みですが。適性デジモンの名前が劇中で一切呼ばれることが無かった演出も、突如現れた新種のデジモンという《謎の敵キャラ》感が出ていて良かった。昔観た時には『敵は何モンだったの!?』って困惑した記憶がありますが。

インターネット世界のビジュアルも(今作はケーブル感が強い印象はありましたが)当時から原型はできていたんですね。OZまんまでした。電話線からネットに繋ぐとか、島根にはパソコンなんか無いとか、インターネットが世間一般に普及しはじめたばかりの(今では信じられないような)やりとりも味があって良いです。サマーウォーズをよく知っているからなのか、40分という短い尺の中で、よくこれだけ纏めたなぁと驚きました。登場人物は限定的でしたが、デジモン好き×細田守作品好きの僕にとっては圧倒的にタイパが良い作品でした。