鎌谷ミキ

天気の子の鎌谷ミキのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
4.5
【世界なんてさ、どうせ元々狂ってるだから】

[四行あらすじ]
陽菜(声:森七菜)は導かれるようにビルの屋上にある鳥居をくぐると、空を飛んでいた。家出して東京にやって来た高校生・帆高(声:醍醐虎汰朗)はフェリーで知り合ったライターの須賀(声:小栗旬)の元へ行く。

[レビュー]
まずいっときます。『言の葉の庭』→『本作』→『君の名は。』という順番で見直してみてください。決して『君の名は。』と比べず。作品コンプして、やっと本作の見方がわかった気がします。

新海誠監督、7作目の長編アニメーション映画。そうです、あまり作ってないんですよね(短編も何本かありますが)

災害がテーマ、2つ目ですね。水害。
こちらはライトに触れているかなという印象です。晴れ女の伝説、人柱といった昔の言い伝えを描いてる作品でかつ『君の名は。』と世界が繋がっているというね。

少年の成長物語の側面もあり、ボーイミーツガールというシンプルなテーマでもあります。ややファンタジーぐらいのイメージですね。そこだと思います、みんな引っかかったの。傑作と比べるからそうなるんです。『言の葉の庭』系です、作風が戻ってるんですよ。

「愛にできることはまだあるかい」「グランドエスケープ」のシーンは何度観ても最高ですね。ほとんどそこの評価かもしれない。恋愛面とね。

野沢雅子さんを占い師というチョイ役で起用するの、贅沢!

では、本作での職人っぷりを。
原作・脚本・監督・絵コンテ・編集(次『すすめの戸締まり』追加する時にそのエピを)イメージボード、以上。
なかなか関われなくなった。仕事量が増えすぎてって感じかな。

さてさて。新海誠祭、いよいよラストです✨

[関ジャム]
新海監督と野田洋次郎さんの言葉を思い出しながら見ると、歌だけでなくBGMも確かに曲に合った映像になってる!最初、オファーせずに野田さんに脚本の意見聞いて「何か聞こえてくるものがあれば」確信犯的なメールのやりとりから本作はスタートしてます。

曲からセリフが生まれたケース。「大丈夫だ」は元々なかったんですよね。
鎌谷ミキ

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