ベンジャミンサムナー

天気の子のベンジャミンサムナーのネタバレレビュー・内容・結末

天気の子(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

個人的には「法を犯そうとも、世界を歪めようとも自分の願望に忠実に生きる」という話自体は割りと好きな方ではある。(『テルマ&ルイーズ』、『スカーフェイス』、『小さな恋のメロディ』等)

でも、それをやるんだったら『新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に』か『魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語』ぐらい突き抜けるか、アメリカンニューシネマの『卒業』のように「この幸せは長続きしない」ということを示唆する終わり方にしてほしかった。

正常な世界を犠牲に陽菜を取ったのならその″代償″をもっとはっきり描くべき。
劇中で語られる代償はせいぜいおばあさんの元々住んでた所が水没した程度だし、しかもそれを本人は気にしてない。

「世界は変わってしまった。でも登場人物達は皆元気にやってるし、世間からはすっかり許されて(というか世間は帆高達が原因だと認知していない)、陽菜とも再開できてメデタシメデタシ」ではどっちつかずであまりにも中途半端過ぎる。

あと警察官達タックルに弱すぎ!(笑)