109mania

天気の子の109maniaのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
4.5
自分が世界の中心であり、自分達が只中にいるその恋愛こそが世界で最も価値あるものと感じる姿が、アオくて眩しい。利己的でもいいじゃないか、といったメッセージを大胆に織り込んでいるところも最近の映画ではあまり見かけない。その潔さに共感し、脱帽する。新海監督やるじゃん。
雨あるいは水を物語の中心に据え、アニメーション映画の技を十分に発揮して、とても爽やかでファンタジックに仕上がっている。妙にリアルな背景描写との対比のうまさは、この監督の特徴とも言えるだろう。

最近、朝ドラの「なつぞら」を欠かさず見ているせいもあると思うが、アニメーション映画の魅力をおおいに感じさせる作品だった。
109mania

109mania