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天気の子のTELのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
1.8
<映像だけが素晴らしい駄作>

★ネタバレには気をつけてますが、多少内容には触れています。





早速天気の子見てきました。いやー、途中で帰ろうかと思ったほどつまらないし不快な作品でしたよ。今も後味が最悪な状態で書いてます。


1.ストーリー
無計画で無謀な思春期家出少年と、子供だけで生きていかなくてはいけない境遇の少女、この二人が主人公。この少女が持つ天気を「晴れ」にすることができる力を使い、気持ちの良い太陽の光をお届けする、ってのが大まかなお話。

でも当然その力には代償があり、晴れにする力を使い続けることで少女の体は、、、という展開になります。

そして、少年はこの晴れにする力を少女に何度も使わせてしまったことで取り返しのつかない状況になってしまい、大人も巻き込んだ大きな事件に発展していくってところが見どころかもしれません。

ただ、案外簡単に危ない状況の未成年を保護するちょいワルな大人や、ノープランで東京に出てきて色んな人に迷惑をかけまくる少年、頼れる人が誰もいない中でもがく少女と弟、なんか雑で不快でいびつな登場人物たちに全く感情移入できませんでした。

最終的には、よくわからない能力がどうなったのか、また少年や大人たちがどうなったのかを完全に置いといて、大きな現象をぶつけて話を無理やりまとめていましたが、まぁはじめからストーリーが単調で面白くなかったので最後がどうであれ感想が良くなるはずもありません。

という、ストーリーもキャラクターも設定も雑で不快な物語、それが天気の子でした。


2.主なキャラクター
主人公は2人ですが、その片方、少年である帆高があまりにもダメダメすぎて不快でした。いろいろ嫌になって家出するってのはよくある話ですが、有ろう事か大人でも危ない土地で働こうとしたり、住む場所すら考えずノープランで新宿を徘徊したり、、、そりゃ警察のお世話にもなりますよ。そんな主人公だったので感情移入もできず終始イライラしてしまいました。

もうひとりの主人公、陽菜は祈ることで局地的に天気を「晴れ」にできる力を持つ女の子。健気で家庭的でしっかりとした意志を持っていて高感度は高いですね。でも親がおらず弟と二人で生活する境遇。可愛い。

また、助演男優賞と助演女優賞は怪しすぎる帆高を保護して雇ってあげた大人である圭介と彼の会社で働く夏美。ぶっきらぼうで適当っぽいちょいワルなおっさん、そして優しくてナイスバディな夏美が帆高を優しく厳しく見守って助けてあげる数々の場面は非常に良かったですね。


3.演出・音楽
やっぱり新海誠といったら映像美ですよね。20年前くらいに出たエロゲのOP映像のときからファンですが、電車を主に描く無機質な都会の描写や、緑と水と光を融合させた綺羅びやかな表現はずっと観ていたくなる素晴らしさでした。

今回のお話のテーマは「天気」。東京の街をじっとりと雨が濡らし、そのあとで一気に気持ちよく晴れにする描写はまさに新海誠の真骨頂。ストーリーなんかどうでもいい。この映像美だけを楽しみに映画館へ行ってもいいくらいです。私は今回IMAXで観ましたが大正解でした。

音楽は可もなく不可もなくというところでしょうか。場面場面の盛り上がるポイントでタイミングよく曲が奏で始める演出は見事。主題歌を歌うRADWIMPSも別に好きではないのでなんの思い入れもありませんが、まぁ演出に合っていたので良かったのではないでしょうか。


4.結局どうなの?
この映画は前作の「君の名は」と比べるとかなりの駄作だと思います。私的には「君の名は」もそんなに面白いとは思えなかったのでなんとも言えませんが、君の名はに合ったような後味の良さや爽快感、気持ちの良い視聴後の気分は感じられません。

また、ところどどころに入ってくる企業ロゴが気持ち悪いんですよ。「弊社、スポンサー様です!」と自己主張してくる企業たち、頼むからアニメの中にまで入ってこないでください。不快です。現実に引き戻されます。

新海誠監督作品も今や巨大な収益をもたらす管理されつくされたエンタメになってしまいました。自由に作れないんんだろうなぁ。今後が心配です。


5.まとめ
というわけで、この映画についてまとめると

・ストーリーは駄作
・主人公の少年(帆高)にイライラさせられる
・陽菜と夏美が可愛い
・映像美だけでも観に行く価値がある
・企業ロゴがうざい
・残念

という感じです。無理して見に行かなくてもいいかもしれません。