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天気の子のmittskoのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
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大変よかった…!(*´ω`*) すばらしかった! ゲリラ豪雨にうたれながら、開演時間ぎりぎりで劇場にすべりこんだのだが、それに全くふさわしい作品でした

十代の男女に届け! と作られた作品だと思った(新海誠監督は46才) 青少年の感想が聞きたいな。

ゼロ年代セカイ系エロゲ云々の感想をよく見かける。それは大変正しい作品理解なのだと思う(ボク個人はそれらの偉大なコンテンツに全く触れてこなかった)。しかし、たとえば今16才の子は2003年生れである。ゼロ年代がすっかり過ぎ去ったあと、物心がつき思春期に突入している。そういう人たちの感想こそ、この作品にとって肝要なところなんだろうなぁ、と思った

以下、いくつか、気になったことを書いておきます

※ ルックスとしては、押井守を度々思い起こした…(*´ω`*) 暗い、雨と雪が降りつのる東京を描くからかなぁ…

※ 50を超えたオッサンのボクがウルッときたシーンは、三人で小さな肩を寄せあって 安くて不味いはずのメシを、美味しく楽しく食べるシーンです…(´;ω;`) オッサンはああいうのに弱いのです

※ とても印象ぶかかったのは 「神さま」という言葉が台詞に何度もあらわれていたことです 「祈り」もあったでしょうか…(ΦωΦ) 新海作品で、こういう言葉が語られたことはなかったんじゃないでしょうか… いやむしろ、新海作品に限らずとも、あんなに「神さま」という言葉を連呼する日本映画は、滅多にないんじゃなかろうか…( ̄^ ̄) かなり意識的な脚本だと思う

※ 本作は『ポニョ』へのオマージュ、というか本歌取りではなかろうか…(*´ω`*) 年齢を十あげてみた『ポニョ』… ポニョと宗介もまた、二人だけの事情で「世界のかたちを変えてしまった」 しかしそれがセカイ系とは呼ばれず 社会的次元だの個人の責任だのとやかましく糾されなかったのは、年齢設定のゆえだろう 『天気の子』に感じる幼稚さ(悪い意味ではない)は、この文脈で語られるのがよいような気がする
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