ちょっと、良かったことがあって、流れでふらっと、通りすがりにポシティブそうだという理由だけで鑑賞。
よかった、とても。大ヒットの前作でうまくいった要素をうまく踏襲したような印象。企画的によく練りあげられた商品。
・【圧倒的なスケール感】おそらくこの監督の真骨頂。画の構成が圧倒的にスクリーン向け。
・【音楽との癒合】これありきで、作品があると思わせるほど。大音量の映画館がばっちり似合う。
これだけで、平日の夕方の上映にも関わらず、ほぼ満席にできる理由がしっかり感じ取れる。
・【ロケ地を意図的に配置】
物語の進行上、ロケ地がそれほど重要なのか、必然性を感じ取れないけれども、巡礼的な狙いはひしひしと感じ取れる。実際の場所とリンクすることで、物語にリアリティが増すのも確か。
あと、いままでの作品と大きく異なる要素として
・【プロダクトプレイスメントが多用されてる】
のを感じます。映画は好きなほうだけれど、あまり前もって作品に関するプロモーションに触れていないことに違和感を感じていたのは確かで、敢えて控えめにして作品の内容でがっつり勝負しにきたと思っていたけど、この方法で、予め予算は確保した上での安定した制作進行と解釈。賢い。
頭で考えるのは、これくらいが限度。
この長い梅雨を予測したかの内容にも、偶然とも思えないなにかを感じるし、圧倒的な画角と音楽の効果的な相性で、映画館で観ないと損をする。時代のヒット作の要素を一気に体感できるちょっとしたイベントに近い感覚で、映画の文脈では珍しい。