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天気の子のsoumaのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
4.0
『ねぇ、今から晴れるよ!』

台風が近づき
絶望的な天候が予想される中
昨日の夜、変なサイトに依頼をしたの。
「晴れ間がみたいです。」
そしたらね
傘にてるてる坊主をつけた怪しげな3人組が来たわけ。
半信半疑の依頼だけど
晴れ間どころか
台風が消えちゃった。


と、いうことがあったかどうかは
ご想像におまかせしますが
台風と晴れ間がある感じで
まさに天気の子を観るのにとっても適した日でした!


そして舞台の新宿・歌舞伎町。
TOHOシネマズ新宿で観てきた。
はじめにこれだけはいっておくけど
あのマックの深夜帯に陽菜みたいな子いないからな!!


僕は結構楽しめたよ。
まぁ、帆高がかなりのサイコパスに感じなくもないけど。
普通にみるとただのかなりやばいやつ。

相変わらず雨の描写の美しさは健在。
「言の葉の庭」のときとは違う雨感に
絵の進化を感じることができた。

大人になると大事なものの優先順位は変えられないかもしれない。
でも、あれだけまっすぐに走れるのは
帆高の魅力で年齢関係ないと思うよ。

音楽もRADが好きなので満足!
「愛にできることはまだあるかい?」
めっちゃいい歌詞。
愛はまさに無限大。
とりあえず、速攻サントラ買ったよ。

あと、アメがかわいかったね。
でかくなりすぎだし
眼が完全に須賀と同じ目になっててかわいい。

さらに、「君の名は。」からのサプライズ出演。
滝くんとみつ葉でテンションは上がったけど
よつ葉もテッシーとサヤちんはまったく気づかなかった。
これから見る人は
探してみてもいいかもね。


僕は好きだったし普通に楽しめたけど
その上で、懐古厨って言われるかもしれないけど
やっぱり昔の深海作品の感じは
すっかりなくなってしまったね。
もちろん前作の大ヒットで期待が高まる中
ハッピーエンド以外の作品なんて
大衆は求めていないのかもしれないけど
やっぱり僕は昔の儚い感じの作風も好きなわけで
今後、もうあの頃の作品には戻れないんだろうなと思うと
やっぱりなんだか寂しい気持ちになってしまう。


■考察
設定の説明がほぼないので
なんでもありなんだけど勝手に考察。

・屋上の鳥居について
これに違和感を覚える人は少なからずいると思うけどな。

屋上の鳥居の能力があいまいだから正解はわからないけど
屋上の鳥居を「天気の巫女の能力を与える鳥居」とする。
「なんでも願いを叶える鳥居」だったら
なんでもありになっちゃうので考察の意味ないので。

陽菜が巫女になったのは晴れてほしいと強く願ったからであり
陽菜が空とつながってしまった原因だよね。
ここまでは正しいと思うんだけど
帆高があの鳥居をくぐった瞬間の思いは
「陽菜を返せ」って願いであって
あの鳥居の能力で帆高が空に飛んだのが
やっぱり意味わからないんだよね。
あの鳥居からしたら
巫女である陽菜を取り返そうとしている帆高は
むしろ敵側の立ち位置のはずだし。
100歩譲って帆高が鳥居に願ったのなら
なぜ帆高は天気の巫女にならなかったのかな。

やっぱり、あの鳥居は「なんでも叶える鳥居」だったと考えるべきか。
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