leon9630

天気の子のleon9630のネタバレレビュー・内容・結末

天気の子(2019年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

いつも通りのボーイ・ミーツ・ガールの世界観。その中で、新海誠監督の中におそらく根源的に存在する、凛とした強さの先にある女性の美しさと、窮地に追い込まれないと発揮されない男性の情けない強さ――その対比と共に綴られる物語であることは変わらない。ただ、一部の新海誠作品ファン(僕含め)の間で大きく声が上がった、あまりにご都合主義に振り切ってしまった前作とは違い、今作は少しバランスを取り戻していると感じた。
理由は端的で、前作『君の名は』とは違い、ハッピーエンドと引替えに失うものが存在したからだ。ラストシーン、未だに空に願いを捧ぐ少女の憂いが描かれることで、今作のボーイ・ミーツ・ガールは新海誠作品特有のセンチメンタルがしっかり存在していたと思う。

あくまでファンタジーの世界なのだから、様々なところで言われている犯罪行為が云々は気にせずに見るが吉。

なお、作品の様々な場面で僕はエウレカセブンを想起した。空を泳ぐ魚、人柱の設定、空を2人で落ちるシーン…作品の評価に関わるものでは無いが、仮にオマージュならば少々ストレート過ぎた感はあるかな?と感じた。

充分劇場でみる価値のある作品でした。IMAXがオススメ。