空を駆け抜ける威勢や変わりゆく東京の街の映像美、この映像に差し込んでくる音楽、ホントすごいや。ウブな(これは死語か)二人の関係も、なんか懐かしくていいね。
でもね、巫女やら人柱とかの神事ネタが出てくると、引いちゃうんだよね。もっともらしく、それを語られると尚更で。異常気象や銃社会への警鐘もわからんではないが、あざといかな。
あと、カットの繋ぎに黒画面を使ってるんだけど、これが長い。新海監督の過去作でもこんな繋ぎ方してたけど、今作は更に長い。我々観客に考える時間を与えているってこと？なんか不愉快。
今更だけど、過去作の「秒速5センチメートル」を観た。男女関係が、爽やかでもあり、切なくもあり、微妙なとこを上手く突いている。当然ながらエンタメ感は、ほとんどなくて。こんな作品のほうが好み。
老若男女、全世界に通じるような映画を作るのも悪くはないけど、「秒速5センチメートル」や「言の葉の庭」みたいなのを期待しているのだが、もう作ってはくれない？のかな。
