"世界は狂っている"
うんそうだね、世界は狂ってるよね.
最後にそう突きつけられて、エンドロールで流れるRADの主題歌の歌詞が心に響く.
途中まで全然涙出なかったから、この作品そんなに響かないなあ、、、なんて思ってたら、最後の最後にやられた.
"世界は狂ってる"だなんて、そんな言葉でなんで涙が出るんだろう. よくわからなかったけど、そこに至るまでのストーリーがあったからこそ心に訴えてるくる言葉なんだよねきっと. やっぱ新海さんすごいわ.
個人的に、この作品に感化されるのってやっぱ若者が多いのかなあって思う. このよくわからない世界で、何が正しくて、何が間違ってるのか、全てが混沌してるこの世界. 一人一人が抱えてる問題は違くても、もがいてる学生や社会人には感じる何かがあるんだろうね.
この作品を観て、ここがああだからこう、なんて言えない. 全体のストーリーの流れ、バランス、曲、全てが紡ぎあって何か答えのない感覚を私たちに抱かせる. この感覚、言葉に出来ないね、表現するしかないね. って考えたらそれを作品として表現したのはやっぱ凄いなって思う.
考えても考えてもこの感覚は言葉に出来ない. あー忘れないように大事にしたい、覚えておきたい.
鑑賞して数日後、なぜかこの作品を思い出すと口元が緩む. 思わず万歳したくなる、そんな不思議な感覚に包まれる.
