しん

天気の子のしんのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
4.2

ほだか君みたいに、あれだけ純粋に好きな人の為に奔走できるのはカッコよくて、どうしようもなく羨ましく思いました。

個人的に“人柱”って考え方が物凄く嫌いです。自分が、もしくは自分の大切な人を人柱に差し出す覚悟がなければ口にだしたり考えたりしてはいけないと思っています。須賀さんが、年をとると自分の中の優先順位が変わらなくなる。誰か一人の犠牲で異常気象が解決するなら賛成だみたいなことを言っていましたが、嫌な気分になりました。娘が幼くて体が弱く、その気持ちをわからなくもないですが、自分の娘が“もしも“人柱だったらくらい想像して欲しいと思いました。「アンドロイドは電気羊の夢をみるか」の作者のフィリップ・k・ディックは、人間とアンドロイドの違いは、身体を構成している物質ではなく、他者を思いやれるかという“共感力“を1番に挙げていたと思います。
今の時代の人達は、もちろん僕も含めてですが、共感力が希薄になってきている傾向があるように感じることがあります。大好きな映画を通じて、共感力を磨いていければと思いました。天気の子、観れてよかったです。
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