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天気の子のriverのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
4.2
家出少年の帆高が失望と希望に間をゆらめく様が丁寧に描かれ、日々の儚さにハラハラとさせられてしまう。特に警察や児童相談所に追われる逃避行は、目隠しをして薄氷の上を走り抜けているような危うさで、たどり着いた(地の果てのような)ホテルのつかの間の安らぎには、眩しくて胸が苦しくなった。
これは主人公たちが世界を巻き込んでしまう物語で、その正否に答えを出すのは難しいけれど、どこにでもいる一人の少年の冒険譚として心から楽しめた。
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