あすとろ

天気の子のあすとろのレビュー・感想・評価

天気の子(2019年製作の映画)
4.8
子供として、大人として、
愛とは?この世界をどう生きる?

という問いに対して新海誠監督が提示する一つの解がこの映画に詰まってます。


自由になりたく家出した帆高、とある事情で弟と二人暮らしをしている陽菜。
そんな大人になりきれない二人と、ひょんなことで出会い巻き込み巻き込まれる大人なれず大人になりきった圭介や夏美達が描くファンタジー群青劇!

真っ直ぐ過ぎる純粋さを持つ帆高と、持つ純粋さを隠す圭介
残酷な結末があると知っても幸せとやりたい事を見つけた陽菜と、変わらぬ毎日を送り自分に意味を見出せない夏美
それぞれの対比がまさに“晴れ”と“雨”のようになっていて本当に素晴らしい。
「愛に常識などいらん!!!」と言わんばかりのクライマックス、そしてラストシーン
「世界の形を変えてしまってもこれは“2人の”物語なんだ」と感じるラストでした!

また新海誠作品の過去作のあの方々が言うからこそ感じる言葉の暖かみと重み、それぞれのキャラクターが干渉する事なく絡み合っていて見事。

未だにロングラン上映も納得の物語、
5月末にDVDが発売されるので是非ご覧あれ!
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