天気の子の作品情報・感想・評価

上映館(366館)

「天気の子」に投稿された感想・評価

leon9630

leon9630の感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

いつも通りのボーイ・ミーツ・ガールの世界観。その中で、新海誠監督の中におそらく根源的に存在する、凛とした強さの先にある女性の美しさと、窮地に追い込まれないと発揮されない男性の情けない強さ――その対比と共に綴られる物語であることは変わらない。ただ、一部の新海誠作品ファン(僕含め)の間で大きく声が上がった、あまりにご都合主義に振り切ってしまった前作とは違い、今作は少しバランスを取り戻していると感じた。
理由は端的で、前作『君の名は』とは違い、ハッピーエンドと引替えに失うものが存在したからだ。ラストシーン、未だに空に願いを捧ぐ少女の憂いが描かれることで、今作のボーイ・ミーツ・ガールは新海誠作品特有のセンチメンタルがしっかり存在していたと思う。

あくまでファンタジーの世界なのだから、様々なところで言われている犯罪行為が云々は気にせずに見るが吉。

なお、作品の様々な場面で僕はエウレカセブンを想起した。空を泳ぐ魚、人柱の設定、空を2人で落ちるシーン…作品の評価に関わるものでは無いが、仮にオマージュならば少々ストレート過ぎた感はあるかな?と感じた。

充分劇場でみる価値のある作品でした。IMAXがオススメ。
askr

askrの感想・評価

3.2
観る気なかったけど周りの評価が良かったし
ロングランやったから今更やけど観てきた♡

うんうん。
流石の映像美!!!
雨も美しいけど、晴れも美しい!
田中将賀のキャラデザも好きなんだよねー。


で、一体なんなん?このストーリー(笑)
設定と世界観にあまり魅力を感じなくて
感動するどころか後半は冷ややかな目で見てしまってた(*⁰▿⁰*)
ちょっと泣けちゃうんかな?ハンカチ忘れてもうたわー。とか思いながら挑んだのに目パッサパサやけど?笑


その反面、天気とか関係ない日常パートや小ネタがめちゃくちゃ面白かった(笑)
花澤香菜と佐倉綾音が名前テレコなのとか
サプライズゲストだったり
東京の街並みや"バーニラバニラ高収入〜♪"のクオリティとかw
ちょっとした細かいシーンが凝ってるよね。
先輩呼びのくだりは最高に笑った!!
モテモテ凪がかわいすぎてうちも好きになっちゃう💕


凪とアメ🐱がとても可愛い映画だった。
君の名はより一歩前へと攻めた作品
さほ

さほの感想・評価

3.5
背景がやっぱり綺麗。だけど君の名はの方が好き。なんかクライム映画?笑
映像きれいすぎ。ちょっと話は重たいけど、その分ストーリーにすごく引き込まれます。
dokie

dokieの感想・評価

4.3
伊豆諸島の神津島に暮らす帆高は、家出をしにフェリーで東京へと向かう。そこでたまたま須賀というライターに出会い助けてもらう。東京に着き、ネットカフェに寝泊まりしながら仕事を探すが、16歳ということもありなかなか仕事が見つからず、結局須賀のところに行き、彼の職場に住み込みで働く。そんな中、マクドナルドでハンバーガーをくれた女性の陽菜と出会い、彼女が男に追われていたのを帆高は助ける。そこで彼女には、天気を晴れにする能力があることを知り、ビジネスを始めたりして関係を深める。
今から2年後(令和3年)の近い未来の世界が異常気象になることを考えると、最近は台風とかばかりで非常に心配になります。やはり雨よりも晴れがいいので、陽菜の能力はすごいと感じました。あとは、帆高の全力な姿勢に脱帽です!やはり新海監督の映画は神秘的で癒されます!
中盤すこしだれたけどおもろいで。
なつき

なつきの感想・評価

5.0
号泣しました。
とにもかくにも音楽と映像が素晴らしい。

このレビューはネタバレを含みます

映画の結論に、新海監督の凄まじさを見た。これまでは彼のロック魂みたいなものに気付けてなかった。

SFジュブナイルをど真ん中ストレートでキメてくるのって正直おそろしい。このメッセージを迷いなく真っ直ぐに描ける大人って化け物でしょ。社会の仕組みとか資本主義とか、一回否定する時期を過ぎて、飲み込んで乗っかって生きている大人たちがいて、乗りこなしてやる!という意気の大人たちもいて、でも新海作品はそれらを当たり前のように無視する。否定も拒絶も上回る、ガン無視。商業的な部分をあざとさ満開で見せつけてくるのって、最強のアンチテーゼだと思う。このままブレずにアニメを作り続けてって欲しい。好きなことばかり描いてはるようだけど、実は表層的な部分や目に見えるところでは嫌いなことも描いてはると思えていて、彼の作品にこのバランス感覚が保たれている限りはきっとついていける。子供たちの想いだけではなく、須賀の想いだってきちんと描かれていた。だから、自分を確認する意味も込めて、毎作必ず観に行く。
 
帆高が漫喫で読むサリンジャー。思春期メランコリック代表文学ではあるが、シンボルたりえすぎる小説である上に、ティーンは現状これ読まないだろーと思うし、社会性は備わっている帆高のキャラ説明にさして役立っている感じもしなかった。でも、後からじわじわ解ってきた。“キャッチャー・イン・ザ・ライ”は、帆高ではなくて作品自体を補填している。
 
凪くんが屈指のイケメンキャラ!子供の頃から苦労が多いとしっかりする説を体現してて~とか考え始めちゃうと切なさ勝ってきちゃうけど、そういう方向にはいかせないキャラ造形が超好き。センパイ!

小栗旬がやさぐれ感と色気あって良かった。本田翼は、全くアニメアニメしてなさが、地方民として思う実際東京にいそうなお姉さんでめちゃ良かった。
 
新海作品が語られるときによく登場する“童貞感”というワード。繊細で美しい画がたくさんあるのになんかどこか粗削りさも漂うあたりに私はそれを感じるし、監督の中でどこか時が止まっているような気配がするところにも感じる。同性なのに新海作品の歴代ヒロインには感情移入出来そうな隙が一ミリもないあたりにもまたそれを感じる。
 
帆高の人生ベストディナーがマクドのハンバーガーで、
凪の人生ベストディナーはラブホのジャンクフードになったのかもしれない。どちらも自然に提供しちゃうのが新海作品のヒロイン、陽菜。

私も家出少女だった。
さっさと自立したかった。
名実ともに保護者から解放されたかった。
 
お風呂が広くて、ベッドが大きくて、カラオケがあって、飲食も出来る、スーパー遊園地ことラブホテルで徹夜でパーリーしようーー♪と、女友達とキャッキャしながら計画立ててた。
 
24歳、25歳、27歳、28歳。大人の1,2歳に大した差はない。

でも思春期の14歳、15歳、17歳、18歳は1年でも大差。超がつく大差。

「仰げば尊し」を途中で歌いやめてしまった帆高。3年という期間が、とてもとても長かったんだよね。

須賀が発する、大人の言葉。社会人1年目ぐらい以上になってればきっと刺さるはずの言葉。でも大人の言葉は彼らには響かない。悲惨な状況を、貧乏を、こんなに無邪気に過ごせてしまう強さと弱さがある彼らだもの。
 
ただ「会いたい」でいい。
ただ「好き!」でいい。

世界が「どうせもともと狂って」るんだから、狂ってるものも、そこでの常識とかいうのも無視して、自分が守りたいものだけを守ればいい。
 
いつか雨も慈しめるようになるだろうか。
 
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噂に聞いてた苗字入れ替えの件は見逃した!!『君の名は。』のキャラ探しも頑張ったのに、エンドロールを確認して観察及ばずな自分にがっかり。やっぱり全員は見つけられてなかった。くやしい。
 
あと、ひっっっさしぶりに日本もそんな悪くないかもって思えた。この世界観と価値観を持った作品が全国各地の劇場で上映され、興行収入100億円をあっさり突破する国。悪くない。
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