しろくま

2分の1の魔法のしろくまのレビュー・感想・評価

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
3.9
2022.03.31/080/図書館DVD
遠い昔、世界は不思議に溢れていた。中でもドキドキしてワクワクして最高だったのが魔法。そして魔法は皆の役に立っていた。だけど魔法は簡単には使えない。だから…。

魔法を覚えて使うより、今の科学技術に頼った方が楽っていうのも夢のない話だけど、使い方を間違えば大変なことになるというリスクを考えたら、魔法が廃れたのもしかたがないことか。そんな魔法を使わないのが当たり前になった世界で、父親を蘇らせようとする兄弟のお話なんだけど、魔法をうまく使いこなせずに下半身だけしか蘇らせることができなかったから大変。魔法の効果は24時間。不死鳥の石を見つけて、復活の呪文を完成させて、父親と再会することはできるのか。

前作〝リメンバー・ミー〟では、死者の国で繰り広げられる冒険を通して、生死を超えた家族の絆が描かれていたけど、死者との交流という点では本作も似たような感じ。違っているのは、蘇った父親は、下半身だけで、直接会話をすることはできないってとこ。でも、一緒にダンスを踊ったり、ピンチの時には助けてくれたりして、しっかりお父さんなんだよなあ。

引っ込み思案で周りに気を使いすぎる弟イアンと、陽気だけど空気が読めない兄バーリーの対照的な兄弟が、時に喧嘩をしながらもお互いを大事に思う気持ちを確かめ合い、互いに成長していく。それぞれが2分の1だけど、補い合っていく兄弟愛が熱い。インディ・ジョーンズのような冒険も楽しいお勧めの映画。
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