ヒロシー

2分の1の魔法のヒロシーのネタバレレビュー・内容・結末

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

アメリカではコロナ前に上映されていて、多くの映画ファンが、「え、このあらすじでRotten tometoes88%!?」と驚いているのをなんとなくTLで見ていて、すごく分かるなと思ってしまった。日本のスキマスイッチ推しの意味不明予告の悪印象もあると思うが、何となく強く惹きつけられるものはないというか、華がないというか、思ったより楽しみにならない感じだった。いざ鑑賞してみると、「う、うん…」という感じは残ったものの、それでも何だかんだで面白く観れるのは流石ピクサーだ、とも思いました。

かつて魔法が存在し、エルフや妖精、ケンタウロスがいる世界観なのに、文明がどんどん発達してみんなそれらに頼るようになり、妖精は飛ばずにバイクに乗るしケンタウロスは車を使う。しかしこの映画の終わりには、主人公兄弟の冒険に何となく巻き込まれた彼ら彼女らはかつての自分達の能力を取り戻し、それを使って生活するようになるのだが、これを観て私は穿ち過ぎかもしれませんが、ピクサー(ディズニー)の保守精神はここまできたか、とどこか素直に喜べなかったです。今回もやはり家族の物語に終始していたことも合間って、面白いけどノット・フォー・ミーな映画だと最後まで乗り切れませんでした。

個人的にすげーと思ったのは高速道路の合流の怖さをアニメで見事に表現していたところ。あれは良かった。そしてトムホ、クリプラ共に声優抜擢は大ハマりで、同じ傘下のマーベルのブランド力を明らかに借りているとは言え面白かったです。
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