もの語りたがり屋

2分の1の魔法のもの語りたがり屋のレビュー・感想・評価

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
3.6
やらなきゃできない。「やってみなきゃ分からない」でもない。

「できるできない」の前に、「やる」という行動を起こさないと「できる」という選択肢すらない。その土壌にまず立つことが大事である。それをさらっと当たり前のように教えてくれた。

そして信じて進めば道はできる。そう背中を押してくれる作品。

かつては魔法という自分自身の力で何でも生み出していた。でも技術の進化で楽を覚え、いつしかそのエネルギーや尊さを失っていった。まさに今のモノやサービスに満たされた飽食の時代に、意思を持って自らの暮らしをつくり出すDIY精神の大切さも感じさせてくれた。

人生において勇気を持って踏み出す冒険という挑戦も大事だけど、本当に必要なものは身近なところにあるんだってことにも気づかされる。そんな日常の当たり前を意識を持って感じ取ることが幸せの秘訣なのだろう。

便利な世の中のなかでもワクワクを忘れないで、日々当然のように周りにいてくれる人たちに感謝して過ごしたいものだ。

さすがディズニー&ピクサーという、愛と勇気と冒険に満ち溢れた物語。