仲がいいようで、すれ違った感のある兄弟だけど、共通するのが亡き父への思い。会えそうなんだけど会えない。すでに会っているようで会えてない。そんな微妙で絶妙なシチュエーションの中で父と子、兄と弟が絆を深める冒険物語。
自分が息子二人を持つ父親だから、子供からリスペクトされている姿は見ていて嬉しくなる。やがて年老いて、手助けがないと歩くこともままなくなるかもしれないが、そんな姿になっても共に歩いてくれる子達がいるなんて、なんと幸せなことか。そしてハグをしながら、この世から旅立っていく。そんなメタファー的な描かれ方が心を打つ。
そんな、どストライクな話ではあったのだが、テンションがちょっと合わなかった。うるさい感じでイラッとする。分かり合ったり許しあったりあまりにカンタンにやってのけるものだから、感動するシーンもその分割り引かれてしまうのでした。