あいすこひ

2分の1の魔法のあいすこひのレビュー・感想・評価

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
4.4
王道ファンタジーRPG

●「生き返らせる」のではなく「一日だけ会う」
これがめちゃくちゃエモい。「一日だけ会う」ことにどれだけ価値があるのか繊細に丁寧に描かれていた。「生き返らせる」だったらまた全然違う話になってたと思う。いいテーマ。ディズニーは最高。

●世界観の設定が好き
昔は魔法があったけど現代では便利な文明に慣れて魔法がなくなった世界。それだけで最高。良い意味でファンタジーと現実の境目が曖昧だから、大犯罪が何事もないかのように感動のストーリーが成立してる。そこに違和感を感じさせないぐらいに魅力的なシーンが続くからって理由でもあるだろうけど。主人公の行動がいちいち大犯罪なのが笑える。

●超シンプルロードムービー
最近のディズニーはメッセージ性が強くてファンタジーに入り込んでいる途中で現代社会を垣間見ることが多かったけど(でも全部面白い)、今作は超シンプルなファンタジーで入り込めた。ここまで入り込めたのはリメンバーミーぶり。ロードムービーだったりRPGだったり旅をしながら成長する話は好き。

●呪いのドラゴンのキャラデザが最高
迫力とコミカルさを兼ね備えてて最高。質感も綺麗。

●母親が追いかけてくる必要はあったのか
物語の主軸は「兄弟」と「冒険」で、思いのほか「家族」の話ではないと感じた。夫婦間の繋がりがあまり描かれていないから、ラストシーンでは母親は完全に蚊帳の外だったし、あんな中途半端に扱われるならずっと家にいてほしかった。
母親には今は彼氏がいるし、父親と「会う」ことにあまり価値を感じていないのだと思う。だったら主要キャラにしなくてよかったのではないだろうか。
子どもが心配なのはわかるけど、あのポジションはマンティコアだけでよかったと思う。ハリセンボン春奈の声は上手かった。

●劇中に登場する文字がやっぱりダサい
もう何年も劇中文字はダサ日本語フォントってスタイルが続いてるから改善するつもりはないんだと諦めて慣れようとしていたけど、今作は手帳があまりにも大事なアイテムだったからどうしても我慢できなかった。いつもの看板とかとは訳が違う。とはいえ手帳のシーンで号泣した。
この問題は字幕版を見れば解決するんだけど、アニメキャラなのに英語喋るのは意味わかんないし、日本ディズニーの吹き替えのキャスティングは最高だからこれからも毎回吹き替えを見て毎回抗議する。

●全力少年を主題歌にするセンス
ベイマックスの時のStoryもそうだけど、あえて古い歌を主題歌に起用するセンスが素晴らしい。物語とのマッチングが完璧。本編で号泣して、エンディングを聞きながら少し涙が落ち着いたかなと思った矢先に全力少年が流れて歌詞がぶっ刺さってまた泣いた。