Erina

2分の1の魔法のErinaのレビュー・感想・評価

2分の1の魔法(2020年製作の映画)
4.7
鑑賞の前日まで、べつに観に行かなくてもいっか。と思っていたほどに期待値が低めだった作品。
だからこそ、いい意味で大きく裏切られた。


なんとなく結末は見えているものの、冒険の道中で遭遇するハプニングに毎度ハラハラさせられた。

足だけの父が、足だけで息子だと認識する仕草に涙、
お父さんと、と望んだ夢が兄と叶えられていたことに気づいたシーンにも涙、
本当は会いたいだろう母親が「早く会いに行きなさい」と犠牲になり戦うシーンで涙(でも新しい男いるんだったと後から我にかえるけど)、

そして思いもしなかった、そうきたかという結末にも涙。



良い。とにかく良い。
"忘れる・忘れられる"や"記憶"というピクサー作品の根底にあるものを、ラセターじゃなくてもしっかりなぞってきてくれたことが嬉しい。
Erina

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