Akiyoshi

HELLO WORLDのAkiyoshiのレビュー・感想・評価

HELLO WORLD(2019年製作の映画)
4.1
まさかのホラー映画か。

YouTubeの流行もあってかこのアニメ映画は、1つ1つ一瞬一瞬の情報量が多くね?と思った。10分程度で場面場面が変わり、Official髭男dismなどの挿入歌が入ることでミュージックビデオのような短編があり若者に飽きを作らない工夫が見える。なんというか、ストーリーの内容もうそうだが、短編を連鎖し続ける近代的なアニメ手法を見ている感覚があった。別にこれ深夜帯やNetflixオリジナルの1クール(13話)アニメでも良かったんじゃないかと思ったが、なるほどYouTubeのような動画を見るタイプ向けに良いテイストをしたなとマジで感心した。

監督はSAOという仮想現実をテーマにしたライトノベル作品の大人気アニメを手掛けた伊藤智彦監督で、サマーウォーズの細田守監督の作品に関わった経歴を持つ。今回のHelloWorldもSFを爆発させたことに対して過去の経歴が活きに活きまくってる。物語が進むにつれ、分かりにくいが、少しづつ分からせねばならないというものを上手く表現させた手腕は凄い。原作未読だが活字だとおそらく分かりにくいのでは、、、?

声優には北村匠海・浜辺美波の君の膵臓をたべたいのコンビ。他に松坂桃李や福原遥などの俳優さんたちが連ね、実績のある声優さんたちも。誰が誰の役かは、実際に観た方が感じ取れて面白いと思います。松坂桃李が1番分からんかった、、、。めちゃ良い、、、。

さて内容だが、なんかキャッチコピーくらい知ってる程度で観に行った方が没頭すると思うし、副産物に色々出会える確率が高いと思う。これは自分の観点だがSF青春恋愛の3つのカテゴリーよりも、ホラーとかサスペンスとか寄りだと思う。しかも都市伝説ものだと思う。都市伝説ホラーHelloWorld。うん、しっくり来る。

1歩先が分かるようで分からない感覚だったり、今を生きる自分に置き換えてみても、ちょっと怖くてでも優しい話でもあったりする。この映画のようなテーマは近年多くなっているからこそ危機感を覚え、不安になる。タイトルの回収はしっかりとしていて、安心した終わりを告げるが、「この物語は、ラスト1秒でひっくり返る」のキャッチコピーに偽りは無かった。







「やってやりました」
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