順慶

HELLO WORLDの順慶のレビュー・感想・評価

HELLO WORLD(2019年製作の映画)
3.5
auマンデーだったからTOHOシネマズで、何か観るかと時間と空席状況から選んだ作品。
アニメ「正解するカド」を観ていたから、脚本の野崎まどのことは、少しだけチェックしていた。それからアニメ「僕だけがいない街」を観ていたから監督の伊藤智彦も気になっていた。

舞台は京都で時代は2027年。ちょっと未来だけど、知っている京都の街並みはほぼそのまま。
高校生の堅書直実のところに10年後の自分ナオミがやっている。そしてこの現実だと思っている世界は作られたデータであるというハードSF設定にうれしくなる。

こういうタイムループを扱った作品は山ほどあるが、個人的にはけっこう好き。共通するのは、“やり直しの物語”ってこと。だから切なくてグッとくる。
ナオミは、彼女である一行瑠璃を死なせるわけにはいかない。

直実に能力(グッドデザイン)を与えるのはいいが、もうちょっといいアイデアがなかったのかと思ったりもする。唐突すぎる気がした。
学園青春ムービーとしては、もっと楽しみたかった。派手なシーンも必要かもしれないが直実が強くなり過ぎる。

三本足のカラスは、なるほど八咫烏(ヤタガラス)のイメージか。

最初にこの映画を観る言い訳を書いていたが、単に浜辺美波を楽しみたかったのが、一番の理由。
順慶

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