MURANO

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスのMURANOのレビュー・感想・評価

4.0
『ドクター・ストレンジ』としては2作目、、、なんだけど、間に『アベンジャーズ』や『スパイダーマン』が挟まってるので、一体シリーズ何作目なんだか(^^;

さらに、僕は観てないけど、ドラマ作品の『ワンダヴィジョン』も話の前提みたいな作りになってるようで、初っ端から情報量が多いこと!

僕はいろいろな映画やドラマが観たいし、さすがにマーベル作品だけを追っかけてるわけではないので、たぶん完全な楽しみを出来てるわけではないと思います。

でも、「他の作品で何かあったっぽいね」って割り切っちゃっても、いろいろな楽しみ方が出来ちゃうから、ついつい観ちゃうんですよね。

この映画の場合も、1本の映画として、ストレンジとワンダの2人に関してのドラマは、しっかり筋は通ってたな、と思いました。

マルチバースがあると知ったときに、別の宇宙にいる自分が、恋人や家族と過ごして自分にはない幸せを手にしていたらと思うと、絶対別の自分に嫉妬してしまう。

MCUゆえに周りの設定は盛り盛り状態だけど、今の自分VS理想の自分という自己探求の話として、人間ドラマを楽しむことが出来ました。

あと、『エターナルズ』のクロエ・ジャオに続き、MCUをやりながら監督が作家性を思いっきり発揮するということが成されてたことに、ついニヤニヤしてしまいましたね。

なんでサム・ライミが監督してるんだろう?と疑問に思っていたら、『死霊のはらわた』のセルフパロディをぶち込んでくるとは!

クライマックスにかけて、金はかかってるけどB級ホラー的な演出がされている緩さ、思わず笑っちゃったけど好きでした(笑)

マルチバース設定の究極形態だった『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』にはさすがに敵わないけど、複数の世界を跨いで設定が散らかり過ぎるわけではなく、いろんな視点で楽しめる作品に仕上がっている。

やっぱりMCU、娯楽作としてさすがですね!
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