スパイダーマンですっかり「やらかし系」キャラが定着したストレンジ博士。
今回もワンダに「あんたなんでサノスに最後のストーン渡したん⁉️」て今さら言われる始末。
あ、核心には触れませんが細かなこともネタバレとして気にする方はまたご鑑賞後に…
というわけで「マルチバース」概念が成立してMCUフェーズ4もようやく本格的に動き出してきた。…のを期待して観たのだけれど、あら残念、意外にも「マッドネス」というほどに狂ってもいなくて拍子抜け。
てか、ほぼ「ワンダビジョン劇場版」。
なんかもっと色んなバースが後から後から湧いてきて大変なことになるのを勝手に想像していて、一瞬だけ色んなバースを通り抜けただけで、冒頭と現実と、もう一つの2バースしか出てこなかったのが不満。どうも最近、自分の予想の範囲内の展開だと物足りなくなっていけねえw
とにかくワンダをどうしてもヴィランにしておきたいみたいなのが可哀想で可哀想でサムライミ血も涙もない(血は多い)。
ワンダビジョンでちゃんと贖罪して立ち直ったかに見えたんだけどなぁ。スカーレットウィッチって、あらためて言われるとビビる。
その点で今回はストレンジの方がストレンジでなくノーマル。前作のほうが遥かに狂っていたw
「ホワットイフ」のストレンジ回でレビューした通り、私欲のために狂うことも辞さない人間味、弱さがカンバーバッチの演技と相まってのストレンジの魅力。今回はワンダとアメリカをたしなめる「出来た人」感が強くて、それは成長した彼として楽しめば良いんだけれど、どうしても「しくじり先生」に期待しちゃうんだよなぁ。
サムライミ監督だけに、わざわざ別バースから死体を運んだ時点で展開読めちゃって、その代わりに別バースのイルミナティにはテンション爆上がりだったけれど、マルチバースと言いつつその中で完結してしまったのが惜しい。まあ野球でも2本打てばマルチヒットって言うから嘘ではないけれど、スパイダーマンでも3バースが競演したのだからもっと欲しがるよねw
ただ、キャプテンアメリカやキャプテンマーベルなどの絡みをちゃんとオリジナルの役者さんで揃えてくるのがMCUならではの贅沢さ。仮面ライダーディケイドのようなナンチャッテ感が無いのは流石。
まだ本格的なMCUとの合流が叶っていないあの作品からの２人にも驚いたし、この先もマルチバースをどうぞ都合よく使ってくれてかまいませんww
Disney +で色々押さえないと繋がらないことに賛否あるのはわかるけれど、それがイヤなら付いてくるなという商法にはボクは感心こそすれ文句などまったくない。
どころか、どうせ金払ってんだからもっとやれw
ただし、面白くなかったら配信も劇場も追いかけるのをやめるだけのこと。
こんなにシンプルなことはないのでは？
そして今はまだ、やめ時ではない。
