サム・ライミ監督が久しぶりにマーベル作品に監督として戻って来て、初代スパイダーマンが好きな私はこれ観たさにDisney+に入ったものなのにいつの間にか頭から消えてた作品でやっと思い出して鑑賞とあいなりました(笑)
おさらいすれば良かったけどめんどうなのでしなかったので、クリスティーンって誰だっけ?と記憶がてんてこ舞い…。
ワンダ(スカーレット・ウィッチ)はまあ元々メンヘラではあったけど、それに一層と拍車が掛かっていた(笑)
まあ魔女だしアベンジャーズの中では異端だし浮いた存在と私は思ってたので、今回の展開はそれほど驚きはしませんでした。
エリザベス・オルセンさんはちょっと冷たい雰囲気があるからヴィランの方が個人的にはしっくり来る。
母性の執念というか愛に飢えた者の果ては分かるけど、なんか闇堕ち理由としては自分勝手が過ぎるんでそこは何とも言えない…。
マルチバースは狂気であり、また狂気をもたらすもので副題はピッタリ。
あれだけスパイダーマンにマルチバースの危険性を説いてたドクター・ストレンジがマルチバースの沼にハマるのは皮肉っぽくて面白い。
相変わらずウォンのキャラクターが面白い。サノス後でもあるし、ストーリーの展開上もあってストレンジとのぶっ飛んだ絡みが抑えめだったのが残念。
ヒロイン役のサーチー・ゴメスさんが可愛い。本作でLGBT差別主義者の標的になってしまったようですが彼女を責めるのは筋違い。
マルチバース世界ではアベンジャーズが存在せず、ヒーローチームがイルミナティだったり、2人のキャプテンのイフの世界や「X-MEN」のあの人の登場や「ファンタスティ ック・フォー」の絡みはマルチバースだからといって何でもありではあるけどやっぱりテンションが上がりますね。前作の謎のマスター・モルドの再登場も熱かった。
ただお約束外しは分かるけあれだけ大風呂敷を広げて登場のど向こうのヒーローがてんで約に立たないのはねぇ😅
マルチバースの境界線がガラスなのはわかりやすくて良い。マルチバースの混沌を移動する時や歪みの表現、ダークさとゾンビ表現は流石にサム・ライミ監督らしさを感じました。音符バトルの発想も流石で楽しかった。
皆さんはサム・ライミ節全開と仰っていますが、個人的には変態ぶりは抑えめで全体的には合わせにそして置きに行った印象。
「XYZマーダーズ」「クィック&デッド」のようなの真面目なバカっぽさが溢れるB級ぽさが真骨頂だと思うのだけど…。
ダニー・エルフマンさんの音楽はダークさを際立たさていて良かった。
全ては救えないはマーベルユニバースの共通のテーマでそれは本作でも落とし込まれていました。マルチバース物での命題と言える後づけ感と強引さと話の歪みは本作でも超えてはいないけれど、映像の迫力とダークな雰囲気とマッドストレンジなど色々なストレンジを好演のベネディクト・カンバーバッチさんの安定の演技は流石でなかなか楽しめた作品でした。
「全ての宇宙で君を愛してる」の何たるパワーワードよ!
訳によっては「あらゆる宇宙で君を愛してる」だそうだけどどっちもステキ☆
私もいつか使おうっと( ̄ー ̄)ニヤリ