最後はもう涙が止まりませんですね。
黒人を人間と思わない、アメリカ一部の白人社会の根底にある根強い偏見が、数々の冤罪、そして死刑を生み出してきたのでしょう。
まったく許されることではありません。
黒人社会の中も、もうショッ引かれたら最後、諦めるしかないという諦観が共通認識のようになっていたのだとこの作品からは観てとれます。
そういった社会を変えるにはヨソ者、バカ者、キレ者とよく言いますが、この弁護士がまさにそれですね。まぁ、バカ者ではありませんですが…。
このような弁護士が一人でも多くいることを願ってやみません。
しかし、この判決からおよそ30年。BLM以降、黒人や他のマイノリティに対しても少しは社会の認知が変わりつつあるな、という気がしますが、この先どうなのでしょう。
常に意識を持ち続けること、そして周囲の偏見に与しないことが大切だと思います。