物凄い演技合戦を見た…ジェイミー・フォックスはもちろんのこと、タイマン張って負けないマイケル・B・ジョーダン。役者の顔、顔、顔の迫力に満ちた映画だった。耳触りのいい言葉も派手な演出もいらない。真実と、表情で魅せる。その静かさと力強さに心打たれた。
法治国家ってなんなんだろう。とみに思う。枚挙に暇がない、同様の事例。法執行機関の不正義。アメリカという国は、自国の大統領をleader of free worldと呼ぶほど、自由で平等な民主主義国だと自負してきたわけだけれども。その「法治」から疎外されてきた人々がこんなにもいて…
警察官が市民をあんなふうに扱う国には本当に住めないと心から思った。
日本でも、見えて来ないだけで多々あるのかもしれない。実習生問題とか目の前が暗くなるよね。
死刑問題への関心を呼ぶ意味でも骨太な作品だった。一度ちゃんと考えてみようと思った。良作。泣いた。