はじめにジェイミー・フォックスがルイージに扮するおはなし。
卑怯かと思いきや違ったり、ずる賢いと思いきや違ったりと、物語が進むにつれて真の敵が見えてくる展開は面白くて秀逸だった。
また、「これは一人の哀れな冤罪の男の裁判ではない」というスピーチ(?)に物凄く共感。
刑務所で死刑が執行された日、彼らは一つになっていたことからも分かるだろう、これは全ての人間の戦いなのだ。
だからこそ、絶対に負けるわけにはいかない、何をしても必ず勝つ、そう意気込んだ彼らに熱くなる。
そして検事までも巻き込んだ勝負が決した裁判所、崩れたジョニー・D(ジェイミー・フォックス)に僕も心を震わせられた。
ただただ感動である。
この黒人というだけで大罪に問われる無情な世界において、男たちの下克上物語は、涙も蒸発するほどに熱かった。