正義を、取り戻せ…
マイケル・B・ジョーダン主演の法廷ドラマ。
今でも根深く残る黒人差別が、さらに酷い時代。
黒人弁護士が、黒人受刑者の再審を要求し、本当の正義を証明するお話。
実話ベースのお話であり、アメリカの誤審率の高さを物語る作品。
ただでさえ誤審で死刑を言い渡される人が多い中、さらに黒人であるというだけで、ロクな証拠も集めないまま裁判が進むという恐ろしい世の中で、正義もへったくれもあったもんじゃない。
それでも抗えない運命を、他の受刑者とともに乗り越える様は「グリーンマイル」みたいで、かなり苦しいシーンもありました。
どんだけ証拠を集めたり、偽証を立証したと思っても、その都度覆されて、本当にモヤモヤします。主人公自身も黒人というだけで、不当な身体チェックを受けたりと、何がそこまで人を差別に駆り立てるのかわからんくなる。
物語を見ていけば行くほど、人種だけでなく受刑者に人格無しの風潮が垣間見られて、これは米国だけの問題じゃないなと思ってしまいますね。
そもそも法曹界や警察を目指す人が、正義のために志しているんでしょうか?きっと全員がそうじゃないからこそ、冤罪は永遠になくならないのでしょう。