NaO

21ブリッジのNaOのレビュー・感想・評価

21ブリッジ(2019年製作の映画)
3.7
“陛下”ことチャドウィック・ボーズマンの遺作となった今作(劇場公開作品としては最後)。
ルッソ兄弟共に製作にも関わり主演を務め、彼にとって渾身の力作だったのだろうという気概を感じることは出来る。
...が、ごめんなさい。展開読め過ぎて脚本的には弱いと思ってしまった。

いくら殉職者がたくさん出たとはいえ、元軍人あがりのチンピラ相手に随分と必死だな、と。それこそ麻薬カルテルを壊滅させるかのような勢いなんだけど、そりゃそうだよね〜‼︎ってオチなのがもうテンプレ過ぎた。
J.K.シモンズ使ってる辺りでもうバレバレ...

ブラックパンサーの頃には既に大腸がん闘病中であり、今作撮影時には末期状態だったのか、陛下のお顔はげっそりと痩せこけ目は落ち窪んでいた。大きめのジャケットを着ていても手首の細さは隠せていなかった。
元々ハスキーボイスの陛下だけど時折声が出し辛そうに聴こえて、痛かったのかな、苦しかったのかな、しんどかったのかな...と陛下の体調ばかりが気になってしまい、作品自体に集中出来ず。

更にNetflix配信中の“マ・レイニーのブラックボトム”は予告だけ観たが、今作よりも更にやつれているのでショックを受けてしまい、再生ボタンを押せない。

ああ...本当に末期がんだったんだ...
もう陛下に会えないんだ...
と思うと涙が出て来てしまう。
きっとブラックパンサー続編も受け入れるまでに時間がかかると思う。
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